☆ №10 上がらない場合もある・・・
残念ながら全部は上がりません…
番組はここからストリーミングで聴くことができます ▽▽▽
前回№9では、上がった株、成功した事例を紹介しました。
それは事実ですが、実際にはそう上手くはいかなこともあります。
「残念ながら上がらなかった株…」は、放送後半でお話しています。
そうならなかった時の対処
№9で、株を買うタイミングは「株価」が「線」よりも高くなった時とお話しました。
下のチャートの「赤い〇」のポイントです。
まさに、この瞬間が買うタイミングです。
「株価」が「線」よりも高くなった瞬間!
しかし!
必ずしも、線より株価が高くなっても、残念ながら「失速する」ケースが出てきます。
何割かは必ずそうなります。
これだけは、ルールに従ってやったとしても、どうしても避けて通れない現象です。
その時どうするか?
例えば、№9の「これが上がった株だ!」の事例で紹介したロームですが、昨年9月の買いタイミングで買った場合、確かに4か月で上昇幅は4,400円、57%の利益が出ました。
しかし、その3か月前の6月に、実は一度株価が「線」よりも高くなった瞬間がありました。
ルール通りだと、この時にも買いです。
結果どうなったかと言うと、僅か2日後には再び「線」よりも安くなって、その後下落していきました。
線よりも高くなったら買いというルールが否定される動きになりました。
その時は、速やかに売って逃げます。
これを「損切り」と言います。
「失速=下がる=損をする」、ということですから、資金を守る行動をとらないといけないのです。
具体的にどう考えるか?
この時、大事なことは、自分で損切りをする基準を決めておくこと、そして実行することです。
これが出来ないと、絶対に資金を失くします!
損切りのやり方はこうです。
例えば、買った値段より3%下がったらとか、5%下がったらとか、買う前に基準を決めておきます。
あるいは、5千円とか1万円とかの損失額でも構いません。
とにかく、上がらなかった場合に、損切りをする基準を買う前に決めておくことが重要です。
こうしておけば、それ以上に損をする可能性はなくなります。
(※ 実際にはストップ安という非常事態も極まれにありますが)
具体的な対処方法
次に重要なことは、事前に決めた損切りを実行することです。
もし、上がらずに下がってきた場合、仕事をしていたらどうしますか?
あるいは、家事をしていたり、人とあっていたりした場合、売るという行動を取れないこともあります。
また、人間の心は弱いもので、「もうちょっと我慢しよう!」と考えると、売ることが出来なくなってしまいます。
そこで、どうするか?
以前にもお話した「逆指値注文」を使って、損切りをする予約を事前に入れておきます。
そうすれば大きな損をすることなく、大切なお金を守ることが出来ます。
詳しいやり方は、番組ブログの№2に、解説のイラストをつけて詳しく説明していますのでご確認ください。
損切りをしなければならない事態は必ずあるということを前提に、必ず備えをしておかなくてはなりません。
マイルールとして損切りを決めておいて実行します。
損を小さく抑えておけば、トータルの収益はプラスになります。
仮に損をする割合と、利益になる割合が半分半分だとした場合でも、トータルはプラスです。あとは勝率をいかに高めるかと言うことになります。
№9で検証したように、利益は20%とか50%とか出ることが期待できます。
最初に紹介したームの事例で試算すると、以下のようになります。
・1回目は3%で損切りをして240円の損失。
・2回目は57%の利益で4,400円の利益。
差額を計算するまでもなく、トータルの収益はプラスです。
こういう考え方で株式投資をやっていきます。
これがリスク管理を徹底した安全な投資ということです!
これが出来ていないと、損が利益よりも大きくなって、トータルで損をしてしまうことになる。
この潔さが必勝法と言えます。
その他の損切り事例
以下は、№9で上がったと紹介したセブンアンドアイの事例です。
一瞬、株価が線よりも高くなりましたが、すぐに下落しました。
かなり大きく下がったので、もしそのまま売らずに持っていたら、大損をすることになります。
その後、買値まで戻ってそれ以上に上昇しましたが、これはたまたまです。
損切りをしなければ、8か月も損を抱えて我慢することになります。
当然、もっともっと下がることもあります。
それならば、左の青い丸のタイミング速やかに損切りをして、資金的にも精神的にも身軽になっておいて、右の赤い丸で再度挑戦した方が、はるかに良いです。
このように、損を限定的にしておいて、利益を大きくすることが重要です。
これ大事!!!
株式投資の「損切り」は負けではありません。
なぜならば、大切な資金を守ることができたからです。
これを「投資のコスト」と捉えてください。
収益を得るための「必要経費」です。
「負けるが勝ち!」と言いますね。。。
逆に、資金を守れずに大きな損をすることが、「負けた」ということなのです。
ルールに従って、トータルで収益を目指しましょう!
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