№14 日産を業績発表で買ったら・・・

 業績かチャートか

番組はここからストリーミングで聴くことができます ▽▽▽

今回は日産自動車の株価に注目してみたいと思います。

業績やニュースを見なくても、チャートを使えば誰にでもちゃんと利益を確保できていたということを、ニュースとチャートの両方の側面から比較検証します。

 

 日産は75%も株価が下がっていた

株を買うとしたら、みなさんどんな理由で買いますか?

そう質問すると、だいたい2つの答えが返ってきます。

一つは株主優待。これが全体の2割くらい。

残りの大半の方は「業績」あるいは、サプライズ的に良いニュースが発表された会社と答えます。

期待を込めてとか、応援したいという気持ちを込めてだけではなく、「買っておけば儲かるだろ!」そういう思いで投資をします。

しかし、この買い方は「収益を目指す」と言う側面から見た場合、実はNGなんです。

なぜNGなのか?

前回のエーザイ(記事№13)に続いて、今日は日産自動車の株価の推移で検証してみたいと思います。

7月28日に日産自動車が、ポジティブなニュースを発表しました。

今期の業績が3期ぶり、つまり3年ぶりに黒字化する見通しだというニュースです。

新車販売が落ち込んでついに赤字に転落し、前年度まで2年連続で赤字となっていました。

日産と言えば「ゴーン事件」がまだ記憶に新しく、コロナの影響もありました。

しかし、実はそれに関係なく、2018年頃から3年間ずっと日産の株価は下がり続けていたのです。

これはどういうことかと言うと、過去3年間で日産の株を買った人は、いつどの価格で買っていたとしても全員が損をしたということになります。

買ったら下がる、買ったら下がる。

下がったから割安だと思って買ってもまだ下がる。

言わば底なし沼みたいな状況が続いたのが、ここ3年の日産の株価です。

2018年のピーク時に1,200円だった株価は、去年300円くらいにまで下がりました。

下げ幅は900円、下落率はピークの4分の1、75%も下げていたのです。

金額にすると12万円が3万円になった計算です。

つまり、3年前に12万円で買った株主は、資産の評価額が9万円も飛んでしまったことになります。

ちょっと悪い言い方になりましたが、実際に4分の1になってしまったのですから相当な下げでした。

 

 ようやく黒字化の業績予想が!

そして、今回のポジティブなニュースです!

7月29日に今期3年ぶりの黒字になる見通しだと発表しました。

さぁ、このポジティブなニュースを受けて株価はどう反応したのか?

検証してみましょう。

ニュースが発表される前日の株価は、終値で593円でした。

発表の翌日、株価は一時650円まで上昇しました。

その上昇幅は57円、およそ9%の上昇です。

これは、「ようやく日産の業績が回復か!」という期待を込めてみんなが買った結果です。

 

 ニュースを受けて株価は

さて、その翌日の株価はどうだったでしょうか?

きっともっと買いを集めて上昇たのでは?!と思いますよね。

ところが、株価は翌日から下げ始めて、1週間ちょっとで発表前の水準まで下げてしまいました。

その後は上がるでもなく下がるでもなく横ばいに推移しています。

つまり、発表翌日をピークにしてそれ以上株価は上がらなかったのです。

と言うことは、黒字化のニュースを見て、期待を込めて日産の株を買った人は、みなさん損をしたという結果になってしまいました。

上がることを期待して買ったのに上がらなかったら、結構がっかりするもんです。

あれぇ? こんなはずでは・・・

金額的に見ると、発表翌日に650円で買った人、つまり1口65,000円で買った人は、すぐさま6,000円くらいの損をしてしまったことになります。

よくよく考えると、黒字化といっても来年3月の決算時点の見通しですから、厳密に言うとまだ確定したわけではありません。

発表となるとゴールデンウィーク前後です。

まだ何があるか分からない不確定な状況です。

でも、会社からの正式な発表だから一応は信用して期待を込めて買います。

結果、1日だけ好感されて9%上昇したけど、その後1週間で9%下がった。

まさに行って来いの動きです。

 

 噂で買って事実で売れ

これを説明した相場の格言があります。

噂で買って事実で売れ!

どういうことかと言うと、自動車は突然たくさん売れるわけではなく、少しづつ販売台数が増加していきます。

毎週や毎月の販売実績を専門家が分析したり、販売現場の肌感覚で事前にみんなが知ることになります。

インサイダーとかの怪しい意味ではなくて、事実として知ることになります。

実際、日産の株価は今年に入ってから上昇してきました。

そして、7月29日に黒字化すると会社が正式に発表するに至ったのです。

つまり、発表される前、今年に入ってから既に噂や経済的体感で買われていて、発表と言う事実をもって売られたということです。

「噂で買って事実で売れ!」

つまり、発表と言うのは、それまでに噂で買っていた人たちが売るタイミングなんです。

にもかかわらず、それを知らない(知ることができない)一般の個人投資家は、発表を聞いて買いに行ってしまうんです。

だから下がる。

見事に株価の逆を行く行動をしてしまいます。

これが個人投資家が株で損をしてしまう最大の理由です。

個人投資家がハマる株式投資の罠です。

先週も話しましたが、「その理由で株を買うのはダメです!」

理由と言うのが、まさに業績やニュースを追いかけてしまうことです。

株価の動きをグラフにしたチャートで見ても、この発表があった時は、もうそこそこ高い値段のところまで上昇していました。

発表があったのは、そういうタイミングだったんです。

チャートを見ていたらそれが分かります。

今買ったらダメだと、その危険な匂いをチャートが醸し出しています。

そんな状況だったから、噂で先に買ってた人達が利益を確定するために売ってきたんです。

 

 ネギを背負ったカモ

株は売買ですから、誰かが売る株を誰かが買って取引が成立します。

これはモノの売り買いの原則です。

もの凄く意地悪な言い方をすると、黒字化のニュースを見て買いに行った人は、それ以前に買ってた人が利益確定をするために売りたがっていた株を、買ってあげたことになります。

人の利益確定をわざわざ自分のお金を出してまで買って助けてあげたことに。

「カモ」になってしまったわけです。
「ネギ」を背負って。

表現は非常に悪いですが、これがニュースを追いかけて買った場合に起こる事実です。

頻繁にこんなことが起こります。

本当に注意が必要です。

 

 本来の買いポイントはどこだったか?

じゃぁ、いつ買えば良かったのか? ということになります。

私たちのような一般の投資家に、噂で買えと言われても、何の情報もないし日産に知り合いもいない・・・

どうしたら良いのか?

そこで登場するのが、いつもお話している株価チャートです。

株価チャートが、買うタイミングを教えてくれます。

そのタイミングは、株価チャートを見た時に、表示されている株価と線の位置関係から知ることができます。

チャートを見ると、自動的に株価と線が表示されています。

ポイントは、「株価が線よりも高くなった瞬間」です。

この瞬間が株を買うタイミングです。

詳しい説明は、ブログの№9で具体的に解説していますので、是非そちらをご覧ください。

では、日産の場合、いつ株価が線よりも高くなったのか?

それは、去年の11月です。

11月に株価が線よりも高くなった時、このタイミングが買いです!

その値段は430円、実際の金額にしたら43,000円で買えることになります。

これが唯一、噂を知ることができない個人投資家が、明確な理由を持って買えるポイントです。

唯一、誰にでも知り得て株を買うことができるポイントなんです。

タイミング的に上昇の初動で安く買えます!

これが大事です、チャートが教えてくれます。

と言うことは、この放送を聴いている皆さんにも、誰にでも同じことができると言うことです。

チャンスがあります。

ある意味、これは凄いことだと思いませんか?

自分の判断で上がる株を探して買えるのですから。

 

 3か月で1.5倍になった

その結果、どうなったかと言うと、3か月後には430円が650円まで上がりました。

上昇幅220円、約1.5倍になったと言うことです。

3年間どこで買っても損をした日産の株価が、チャートを見て買うだけで、僅か3か月に1.5倍になる快挙。

これを達成できたのです!

その理由で株を買うのはダメです!

その理由とは、業績やニュース、情報。

業績やニュース情報で買うのはNGです。

だからエーザイや日産自動車のように巻き込まれ事故を起こしてしまいます。

OKポイントは株価チャートが教えてくれます。

素直に株価チャートを見て、買いポイントを見極めたら収益をゲットできます!

余談ですが、お盆の頃にレオパレスの株が急騰しました。

レオパレスと言えば、アパートの建築偽装をして一時大きな社会問題になりました。

その株が8月上旬に僅か1週間で30%上昇しました。

その理由は、株価が線を抜けたから。

ただこれだけです。

言うまでもなく、業績は赤字の会社です。

でも、線を抜けたら上がった。

この話を聴いたら、みなさん自分も買えば良かったと思うでしょう?

大丈夫です、買えていました!

 

 同じチャートは同じ反応をする

このレオパレスのチャートの形は、以前番組でお話した「いきなりステーキ」が上がった時と同じ形でした。

「いきなりステーキ」は、1か月で2倍になりました。

全く同じチャートの形でした。

つまり、同じ形のチャートは、同じ動きをする可能性が高いと言うことです。

これは再現性のあるルールです。

再現性と言うのは、「いつでも誰にでも出来る!」ということです。

と言うことは、いきなりステーキや、レオパレス以外でも同じ形のチャートを探すことができれば、同じように収益を得られる可能性が高いと言うことです!

これが、チャートを使って株式投資をする最大のメリットなんです。

こうやったら誰にでも簡単に株式投資ができるようになります。

そうすれば、初心者だろうがプロだろうが関係ありません。

ただチャートを見て決めるだけですから。

最近で言うとこういうチャートも上昇し始めています。

 

また、以前の放送で9社紹介しました。
今のいきなりステーキやレオパレスと同じ形のチャートで買ったらどうなったか?
その話をしました。
ちょっと結果だけを振り返りますと、
・ローム、57%
・日本電気硝子、40%
・京セラ、20%
・アサヒビール、37%
・コニカミノルタ、70%
・セブンアンドアイ、40%
・神戸製鋼、100%

チャートで探せば、お宝ゴロゴロという感じですよね。

こう言うことなんです、これが再現性。

誰でもいつでもできます。

初心者もプロも関係なく収益を目指せます。

だから、業績もニュースも情報も何も必要ないです。

株式投資をする時に、収益という面ではやっぱり損はしたくないです。

ということで、「その理由で株を買ったらダメ!」というお話でした。

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