日産の黒字化ニュースは買いか?!
3期ぶりの黒字化、業績好転!
先日、こんな記事が日本経済新聞の載りました。
2020年に赤字に転落して以来、3期目にしてようやく最終収益が黒字に浮上する見通しとのことです。
いよいよ業績が回復するのでしょうか?
業績回復期待から「買い」ですね!
ここ最近の株価は。。。
さて、日産自動車の過去6年間の株価を見てみましょう。
2015年6月の1,300円をピークに、2020年4月の300円まで、実に5年間に渡って下げ続けていました。
その途中で「ゴーン事件」がありましたが、その前から株価は下げ続けていました。
5年間で下げ幅は1,000円、実にピークと比較して4分の1、75%も下落しました。
つまり、この間で日産の株を買った人は、全員損をしたことになります。
黒字発表翌日に株価は9%上昇!
そして、冒頭のように、2020年に赤字に転落して以来、3期目にしてようやく最終収益が黒字に浮上する見通しとなりました。
発表前後で株価どう動いたでしょうか?
まず、発表前のチャートです。
この日の終値は593円でした。
次に、発表翌日のチャートです。
一時650円まで上昇しました。
上昇幅は57円、9.3%上昇しました。
3期ぶりの黒字化が好感されて、世界中の投資資金が買い向かったことが上昇の理由です。
と言うことは、ここからどんどんと買われて、日産の株は業績回復の波に乗って、さらに上がっていくことでしょう!
発表の翌日に買えた人は、これからが楽しみですね!
翌々日はどうなったでしょうか?
では、9.3%も上昇した翌日、株価はどうなったでしょうか?
きっと、もっと買いを集めて上昇たに違いありません。
では、発表の翌々日以降の株価の動きを見てみましょう。
あれ?
発表翌日の上昇をピークに、株価は日々下げています。
ほぼ発表前日の水準まで下がっています。
どうしたことでしょうか?
黒字化発表を見て期待して買った人は、現在含み損を抱えています。
相場には「期待で買って事実で売れ」そういう格言があります。
本当の買い場とは?
では、本当に買えばよかったポイントはどこだったのでしょうか?
それは、№9でもお話した、株価チャートに表示された「線」よりも株価が高くなった瞬間です。
このポイントで買っていたら、黒字化発表を待つまでもなく、資産は1.5倍になっていたことになります。
さぁ、
あなたは、1.5倍の利益を選ぶか、9%の含み損を選ぶか???