№11 猿がダーツで銘柄を選んだら?

 猿が選んでも利益が出る?!

番組はここからストリーミングで聴くことができます ▽▽▽

株式投資で収益を上げるには、「上がる銘柄」を探すことだと思われがちです。

でも、実はそれだけでは収益を上げることはできません。

今回は、面白い実験がありますのでご紹介します。

猿が銘柄を選んでプロと運用勝負をしたらどうなったのか???

 

 

 

 勝負の行方は?

チャートから少し離れて、面白い実験結果をご紹介します。

どんな実験かと言うと、
目隠しをした猿に、新聞の銘柄一覧に向かってダーツを投げさせます。
当たった銘柄と、投資のプロが厳選して選んだ銘柄との運用成績を比べてみた
」という実験です。

さぁ、猿に選ばせた銘柄と、プロが厳選した銘柄との運用勝負!

結果はどうなったでしょうか?

当然プロの方が成績が良かった、と思いきや、猿もプロも成績は同じだったそうです。

「ん?なんでやねん!?」って思いますよね。

なぜ、猿が選んだ株でもプロのように利益が出たのか?

 

 ランダムウォーク理論

もともとこの実験のもとになった理論は、1900年代の始めくらいにアインシュタインがつきとめて、仏の数学者バシェリエさんが論文にしたそうです。

「目隠しをしたサルに新聞に掲載されている銘柄一覧に向かってダーツを投げさせて、命中した銘柄を組み込んだポートフォリオと、金融のプロが厳選した銘柄を組み込んだポートフォリオの運用成績に大差はないと説明しています。」

つまりこれは、株価の予測は不可能であると考え、ある時点で株価が上昇する確率は、株価が下落する確率と全く同じだという考え方によります。

「上がるも下がるも確率は50%」

これを、ランダムウォーク理論と言います。

「そもそも猿がダーツを投げるか?」、「株を知らないんだから猿に目隠しは必要ないやろ!」と突っ込みが入りそうですが・・・。

例えば、コインを投げて5回全部が表が出たとします。

では、次に表が出る確率は?

10回目だとどうでしょう?

それまでにどんな結果であろうが、次に表が出る確率は何回やっても50%です。

これは、未来は予測できない、確率は同じだという考え方に基づいています。

 

 だめなら切る!

猿が選んだ株も、プロが選んだ株も結果の収益は同じとは、どういうことなのか?

つまり、常に今、目の前の動きに対応していくということです。

この考え方で株式投資をするならば、こういう行動になります。

「株を買ってダメならば切る」、ただこれだけです。

もちろん、猿はダーツで選んでいますからとプロが選んだ銘柄は同じではないです。

結論としては、猿やプロが選んだ銘柄も、「株を買ってダメならば切る」。

このルールを徹底して守れば、選ぶ銘柄に関わらず、猿でもプロでも運用成果は同じ、ということなんですね。

シンプルと言えばシンプル。当たり前と言えば当たり前の考え方です。

実はこの考え方は、私がこれまでお話してきた内容と全く同じスタンスです。

これ自体は、永遠に変わらない投資における必勝法です。

 

 次に重要なのはタイミング

さぁ、この時の実験で欠落している観点が一つあります。

それはタイミングです。

この実験では、常に勝率50%を前提としているだけで、タイミングが考慮されていません。

私たちが株で資産運用をしようとする場合、正直勝率が50%では話になりません。

勝率を上げるためにはタイミングを捉えないとダメです。

最も大事なのはトレンドです。

株には波というのがあります。上がる波と下がる波。これをトレンドと言います。

上昇トレンドでは株価は上がり傾向が続きます。下降トレンドでは下がり傾向が続きます。

だから、放送の音声ファイルの方の最初に紹介したセブン&アイの株が、いまだに上昇し続けている理由は、上昇トレンドに乗っているからです。

株を買う時にトレンドを確認しないで闇雲に買ったら、当然下降トレンドに巻き込まれる可能性もあります。

下降トレンドでは上がってもすぐに下がりますから、「買ったら損切り」、「買ったら損切り」になって、間違いなく「損切り貧乏」になってしまいます。

だから、これまでチャートを見て、株価が線より高くなったタイミングで買うと何回も説明していた理由はここにあります。

そうすると勝率は50%どころかかなり良くなります。

重要なのは、なによりもタイミングです。

このタイミングは、チャートで絶妙に言い当てることが出来ます。

前回紹介した「いきなりステーキ」も4年近く下がり続けていたにも関わらず、僅か1か月で2倍になりました。

日産自動車が5年間下がり続けて、どこで買っても損をする状況だったのに、3か月で1.5倍になったのはタイミングを計れたからです。

そもそも、チャート自体が、上がるタイミングを捉えるために使うという目的のものです。

だから、この実験のように、買ってダメなら切るという運用ルール自体は正しいんですが、片手落ちなんです。

と言うことは、「タイミングを計って運用ルールを守れば最強」と言うです!

 

 オリバー君

ところで、話はそれますが、知的な猿と言えば「オリバー君」という未知の生物が来日したのを覚えているでしょうか?

1970年代だと思いますが、人間とサルとの中間の未知の生物を発見したと話題になりました。

染色体の数は人間は46本、チンパンジーが48本なのに対して、オリバー君は47本。

だから、猿が人間に進化する途中の未知の生物とされたのです。

来日した時には、洋服を着て飛行機のタラップを降りて、ナイフとフォークを使って食事をして、直立して歩く。

当時は進化途上の人類として話題になりました。

1970年代と言えばUFO、ユリゲラー、川口探検隊、オカルトブームの全盛期。

でも、それを仕掛けたのがテリー伊藤さんだと言うことで・・・かなり微妙。。。

結局、未知の生物ではなく、正体はチンパンジーだったそうです・・・

 

 損切りできない人間の心理

話を戻しますが、買った後にダメなら切る。

これが最も重要です。

株を売るには2通りの意味があります。

一つはダメなら切るという損切り

もう一つは利益が出ている時に、その利益を確保する利益確定と言う売り。

今回は損切りにスポットを当てていきます。

買った後に、下がってきたとしたら、皆さんどうしますか?

1.すぐさま売ってしまう?
2.上がりそうかどうか様子を見る?

実は、多くの人は2のそのまま放置して様子見をしてしまいます。

「きっと元の値段に戻るだろう」、「もしかしたら上がるかもしれない」など、根拠のない期待に賭けようとします。

その結果、大きな含み損、塩漬けになってしまいます。

何万円とか、何十万円とかの損失。

人によっては何百万とかいう金額に、あっと言う間になってしまいます。

 

 不可思議な人間の金銭感覚

人間の金銭感覚は不思議です、特に株をやってる人の金銭感覚は。

例えば、スーパーに行ったら美味しくない方の安いイチゴパックに手を伸ばします。

あるいは、缶ビールを買う時に50円を節約して発泡酒を買う人が、飲みに行った居酒屋では缶ビールの3倍も4倍もする生ビールを何も考えずにお代わりします。

株で何十万円も含み損を抱えていても平気な顔をしている人が、日常ではそのような行動をします。

何故か株で損をしている人に共通しているのは、「今・・・損をしているんです」って平気な顔をして言います。

人間の金銭感覚は、結構理解しがたいものがあります。

でも、現実的には損している事実は事実なので、早く撤退しないといけないのが目の前の現実です。

 

 心理をコントロールする

ご存じのように株は元本が保証されていないリスク商品です。

損をするリスクが常にあります。

元本保証されないと聞くと、その意味が分かっているだけに心理的に不安になります。

しかし、実際にはそのリスクは自分でコントロールできます。

被害額、損失額はコントロールできます。

なぜならば、株は自分の意志でその取引を止めることが出来るからです。

取引をやめれば、止めた時点の時価でお金は手元に残ります。

だから、資金が完全に無くなってしまってゼロになることはまずありません。

ここが、株がギャンブルと完全に違うところです。

リスクはあるけど、自分でコントロールできるから、小さい損で済ませることができます。

このコントロールができるかどうかが投機と投資との違いです。

例えば、「買値から3%下がったらとか5%下がったら」とか、あるいは「損失額が5千円とか、1万円になったら」とか、損の程度を決めておきます。

これをマイルールにしてコントロールすれば、それ以上は損をしません。

やめた時点のお金が自分に返ってきます。

だから、株で大損するなんてことは、これを実行する限りにおいてはありません。

これを「損切り」と言います。

でも、人間は欲があるので、「もしかしたら!?」という期待に賭けてしいます。

そこがダメなんですね。

「もうちょっともうちょっと」と考えて、ちょっと戻ると安心して忘れてしまう。

このコントロールが大事です!

 

 2パターンの人がいます

そもそも株をやる人には2つのパターンがあります。

損をするのが嫌で損切りを「考えることができる人」と「考えない人」。

考えていても「実行できる人」と「実行出来ない人」。

大多数の人が考えていても実行できない人です。

だからみなさん株で損をしたと言うのです。

大きな損をしない具体的なやり方は、ブロブ№2に書いてありますのでご覧ください。

 

 株の損切りは損失ではない!

株をやっている人は、「勝った、負けた」とよく言いますが、損切りをすることは「負けた」とは言いません。

確かに損失は損失ですが、これを株式投資では「次に収益を得るためのコスト」と捉えてください。

資金を守って残すことで、次の投資の源資にできるからです。

上がると思って買った株は、上がるとは限りません。

上がらずに下がるものも出てきます。

だから損切りは必然であって負けではないんです。

株で負けたというのは、損切りが出来なくて大損をすることを指します。

こういう考え方をしておかないと、腰が引けてしまって投資なんてできません。

株が自分でできるかどうか不安な人でも、この考え方が理解出来たら怖くなくなります。

必ず小さな金額で損切りをすると言うことが大事です。

これが、猿でもプロでも運用成績は同じだったという理由です。

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