☆ №7 勝率を2倍にする方法!

ここから番組を聴くことができます ▽▽▽

 

 勝率を2倍にする方法

「どんな株が上がるのか? どう選んだらいいのか? どのタイミングで買えば良いのか?」分からないという方も多いと思います。

今日から2回シリーズで、「どんな株を探して、いつ買えば良いのか?」、買い銘柄の探し方と買うタイミングについて説明していきます。

① 買い銘柄をどうやって探したら良いのか?
② ピンポイントで買うタイミングはどこか?

そんな疑問が解消できます!

まず1回目の今日は、買い銘柄の探し方を教えます。

そのポイントとなる「トレンド」についてお話していきます。

これが分かれば、みなさんの株式投資は「勝率が2倍!」になります。

 

 上がる株でしか勝てない

買い銘柄と言うのは、「これから上がる可能性のある株」のことです。

株で利益を得るためには、買った値段よりも高く売る必要があります。

ということは、当然のことながら上がる株でしか利益は望めません。

下がっていく株や、下がっている株を買うと損をします。

まずは上がり傾向、つまり「上昇トレンド」にある株を見分けることが収益を目指す第一歩となります。

 

 トレンドとは傾向のこと

そもそも「トレンドとは何か?」

ファッションやスィーツのトレンドと言うように、トレンドには「流行」とか「傾向」と言う意味があります。

今年はエスニック柄が流行るとか、色目はブルーが流行するとか言います。

少し前にはタピオカが大ブームになりました。

「これが欲しい」とか「これが食べたい」と思う人が多いと、それが流行になります。

ファッション誌で流行アイテムが紹介されると、急に店頭にそのアイテムが並び、飛ぶように売れていきます。

 

京都の四条河原町をちょっと上がったところに、抹茶スィーツのお店があるのをご存じでしょうか?

お酒のマスにティラミスが入っていて、上に抹茶が振り掛けてあるスイーツです。

テレビで紹介されるやいなや、お客さんが殺到して毎日大行列になりました。

京都で大きな行列を見かけることはあまりありませんが、その時の行列は凄かったです。

このように「食べたい、着たい」そんな人が増えれば増えるほどトレンドは強くなります。

欲しいという心理からトレンドが生まれます。

株の世界にも「買いの流行、買いのトレンド」というものがあります。

そのトレンドをどう確認するのか?

 

 トレンドは人気から生まれる

なぜ株価が上がったり下がったりするのか、その仕組みはオークションと同じです。

例えば、腕時計を例に説明すると、自分が欲しいと探していた時計がヤフーオークションに出品されていたとします。

同じように欲しがっているライバルがいた場合、手に入れるためにはライバルよりも高い値段で入札しなければなりません。

でも、ライバルの人も欲しいから、もっと高い値段で応札してくる。

そうなると、自分はもっと高い値段で対抗する。

こうして一つのものを何人かで取り合うと、値段がどんどん競り上がっていきます。

中学生の時に社会科の授業でこんなことを習ったのを覚えていませんか?

「モノの価格は、需要と供給の関係で決まる。」

欲しい人が多いとモノの価格は上がり、逆に少ないと価格は下がる。

需要と供給の関係で価格は決まると習いました。

腕時計の話もそうだし、株の場合も同じです。

売りに出されている株数よりも、買いたい株数の方が多いと株価は競り上がっていきます。

 

 株も人気が出たら取り合いになる

この時に、「なぜ、その株を買いたいと思うのか?」というと、単純にこれから上がることが期待できるからです。

株は買った値段よりも高くで売れば、その差額が自分の利益になります。

だから、「上がるならば、上がる前に買っておきたい」と考えるからです。

「上がりそうだから買いたい」と思った時に、同じように買いたい人が多いと、取り合いになって株価が競り上がります。

上がったのを見て、もっと上がるだろうと思って別の誰かも買いたがります。

「欲しいから買う、買うから上がる、また欲しい人が出てきて買う」。

この買いの連鎖によって株価は上がりトレンドが生まれていきます。

人気化して値上がりする現象です。

この値上がり傾向が続く状態を、株の世界では「上昇トレンド」と言います。

逆に、売りたい人が多い場合は、買ってもらえる値段まで株価は下がっていきます。

立地の良いマンションは人気があるので中古でも値段が上がっていきますが、駅から遠くて不便だと人気がなくて中古価格はどんどん下がっていくのと同じです。

株を買うならば、当然人気があって上昇中の株の方が利益が期待できます。

人気のない下降中の株を買うと損をしてしまいます。

だから、冒頭のメッセージのように、「とりあえず買う」という時にでも、まずトレンドを確認した方が良いということです。

買う前に、「今自分が買おうとしている株が、上昇トレンドにあるのかどうかを確認しましょう!」というのがポイントです。

これを見分けていく必要があって、これが上がる株の探し方につながっていきます。

株は毎日値段が上がったり下がったりしています。

でも、新聞の株式欄をみてもネットで今の株価を検索しても、今日の株価と昨日の株価との差額しか書いていません。

テレビのニュースでも、「本日の日経平均株価は○○円でした。昨日の終値と比べて○○円上がりました」とかしか言っていません。

これだけだと、その株の上がった理由が、「みんなが欲しがったから上がった」のか、「その日たまたま上がったのか」という区別がつきません。

断片的にその日の株価だけを見ていてもトレンドを掴むことはできません。

これが、一般的に株を売買する時の大きなネックになります。

では、このトレンドをどうすれば正確に把握することができるのか?

 

 トレンドを目で見て確認する方法

トレンドをどうやって確認するか?

その手段として「株価チャート」というグラフを使います。

株価チャートっていうのは、テレビや新聞で見たことがあるように、株価の動きを表したグラフのことです。

グラフにすると上がったり下がったりしている様子が目で見えます。天気予報でみる一日の気温の変化のグラフと同じ感じです。

前回の放送でチャートは海図だとお話しました。

自分の船が今どこにいて、どっちに向かっているのか、海図を見たらすぐ分かります。

さて、チャートを見ると、毎日上がったり下がったりランダムに動いているように見える株価に、ある動きが見えてきます。

実は、株の動きには共通する特性があります。

「株は、上がり下がりする時には大きく波を描く様に動く」と言うことです。

毎日小刻みに上がり下がりをしながらも、全体の流れとしては、数週間とか数か月かけて大きく上昇したり大きく下降したりしながら波を描く様に動いています。

毎日の上げ下げに惑わされずに大きな流れで捉えると、波を描くように動いています。こういう特性があります。

この時に、上がる波なら上昇トレンドで、下がる波なら下降トレンドです。

上昇トレンドならば、上がる波なので、この時に買えば値上がりが期待できます。

逆に下がる波で買えば、値下がりするので損をしてしまいます。

このトレンドを確認することがポイントです!

 

例えば、こういう言い方ができます。

上がる波と下がる波が同じ周期で上げ下げを繰り返しているとします。

波が上がっている時だけで買って、下がっている波では買わないようにすれば、買えるタイミング・チャンスは全体の二分の一、半分に減ります。

でも、下げで買って負けることがなくなるので勝率としては2倍になります。

何も確認せずにいつでも買う場合に比べると、上がる波でしか買わないので勝率は単純に2倍です。

波の方向、トレンドを確認するだけで、むちゃくちゃ投資効率が上がります!

株で損をしたことがある人は、もしかしたら「下降トレンド」で買ってしまっていたかもしれません。

だから、「とりあえず買う」という場合であっても、まず今のトレンドがどうなっているのかを確認しておいた方が良いということです。

 

 「線」でトレンドを確認しよう!

さぁ、この波・トレンドをどうやって知ったら良いのか?

ただ、チャートを眺めてもトレンドを把握することは、なかなかできません。

「なんとなく上がっている」とか、「なんとなく下がっている」という雰囲気は分かりますが。

トレンドを把握するには、チャートに表示されている「線」を使います。

「線って何?」ということですが、スマホやパソコンで株価チャートを見ると、チャートに自動的に表示されています。

チャートを見ると株価とは別に「うねうねした曲線」が書かれています。

「何かな?」って思っていた人も多いと思います。

この線の名前を「移動平均線」と言います。

ここでは単純に「線」と表現していきます。

この線の傾き、これがそのままトレンドの方向を教えてくれます。

結論として、この線が上を向いていたら「上昇トレンド」、線が下を向いていたら「下降トレンド」と判断します。

単純にこれだけです。

今の株価が買われて上がり傾向にあるのか、下がり傾向にあるのかが、この線の向き、傾きを見るだけで一発でわかります。

だから、「とりあえず買う」にしても、まず買う前に線の向きを確認しておくと、下降トレンドで買ってしまってみすみす損をすることを避けることができます。

上がりそうな株だけを狙えるようになるので、勝率が上がります。

このたった1本の線が、今のトレンドが上昇なのか下降なのかを教えてくれます。

今、買っていいのか、買わない方が良いのかを教えてくれるんです。

線には、こういう大きなメリットがあります!

 

 Yahooファイナンスで見れます

この線をみなさんが見たい時どうしたら良いのか?

その方法は簡単です。

株をやっていなくてもヤフーのサイトで見ることができます。

ヤフーのトップページに、「ファイナンス」というページがあります。

そのページで会社名を入力すると、その会社の株価が表示されて、そこからチャートを見ることができます。拡大表示したら見やすいです。

株をやってる方は、ご自身の証券会社のサイトから見れます

そうしたら、チャートには自動的にこの線が表示されていますので、線が上向いているのか下を向いているのかを確認するだけなので、とても簡単です。

一度試してみてください。

 

 なぜ線でトレンドがわかるのか?

この線の名前は移動平均線と言います。

なぜ線の向きが株価のトレンド、方向を示すのか?

そもそも平均線って何の平均なの?

この平均は、一定期間の株価の平均値です。

イメージしてもらいやすいように説明しますと、
例えば英語の成績が悪かった生徒が塾に通ったとします。
最初の頃のテストの点は凄く低くて20点くらいだったします。
でも、勉強していううちに、段々とテストの点が上がってきました。

「最近は何点くらい採れているの?」って聞いたらこう答えました。
「だいたい70点くらいです」って。

この時に、70点くらいという数字は、1回1回のテストの点数じゃぁなくて、平均で答えますよね?  ざっくりとでも頭の中で計算して。

もちろん、良い点の時もあれば、調子が悪くて悪い点の時もあるので、1回1回を答えるのではなくて平均して答えますよね、普通は。

でも、この時に間違っても、塾に入った頃の20点とかの点数は平均計算には入れませんよね。

まぁ大体、直近5回くらいのテストの点を平均したりします。

点数が上がっていくにつれて、ここ5回の平均点も上がっていきます。

これをグラフにすると、成績と一緒に平均点も右肩上がりに上がっていくグラフになります。

こうやって、時系列に成績を平均計算して、成績が上がっているのかどうかを評価する目安にしていきます。

これが平均点、平均値、平均線ということです。

このイメージを株価でもしてもらえたら良いんです。

例えば5日間の移動平均線というのがあったとすると、今、つまり今日を含めた過去5日間の株価の平均を計算します。

明日になれば、明日の株価が決まるので、明日を含めた5日間の株価の平均を計算します。

こうやって毎日毎日新しく平均を計算して、その平均値を線で結んだものが移動平均線です。

平均値が毎日の株価の影響を受けて変化していきます。

今日よりも明日の株価が高ければ平均値は大きくなって、線は上を向くことになります。

つまり、株価が上がれば平均が高くなって線が上を向く、線が上向く=株価が上がっていると判断できるのです。

株価には波があるので、線が上向いていれば、株価は波に乗って上昇していくから利益が期待できるというわけです。

まぁ、ややこしい計算は横に置いておいて、とにかくこの線が上向きならば株価は上がり傾向にある、下向きなら下がり傾向にあると覚えておいてください。

今聞いてもらっていて、「なんとなく訳わからんけど、この線って大事そうやなぁ?」と思いませんでしたか?

実は、チャートを使って株をやる場合、この線が命綱の様に一番大切なんです。

 

 今現在の日本の株は?

下のチャートは、みなさんもお馴染みの日経平均株価のチャートです。

日頃、株価の数字だけを聞いているので、今現在「どんな動きなのか、どんなトレンドなのか」分かりません。

でもチャートを見ると一目瞭然です。

チャート左下の大きな落ち込みはコロナショックです。

その後、リバウンドして放送当日の6月上旬までずっと上昇が続いています。

2月には20世紀のバブル以降の最高値をつけました。

そして、チャート上の赤い線は上を向いています。

だから、今は「上がり傾向」、つまり「上昇トレンド」にあります。

日本の株式市場は好調です!

 

 まず線でトレンドを掴む

株価のチャートは海図と同じです。

海図を見て、自分の船が今どこにいるのか、どっちに向かって進んでいるのかを知ることが大切です。

進む方向が追い風ならばスムーズに進むし、逆風ならば押し返されてしまいます。

株もトレンドに乗ることが大事です。

上がる株か、そうでないかを、まずトレンドで判断していきます。

うまくトレンドを見て、収益を目指して頂けたらと思います。

次回は、「いつ買えば良いのか?そのピンポイント」についてお話します。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です