☆ №1 そもそも株って何なのよ?

 意外と株に関わっています

「株、投資」って聞くと一般的には「怖いとか、難しい」とかのイメージがあります。

絶対損するで! そんな簡単に儲からへんで! 素人には無理やろ!」みたいなそんな感じがあります。

実は、そうではないんです。
仕組みが分かると、不安や心配を減らして安全に楽しくやれる方法があります。

そういうテーマでお話をしていきますので、投資を楽しむヒントにしてもらえればと思います。

 

株式投資と言うと、自分には関係ないと思われる方も多いと思います。

でも、株を売買しているという意識がなくても株を持っている方は意外と多いです。

また、何らかの形でかかわりを持っている方も多いです。

例えば、投資信託をやっていたり、勤めている会社の持株会に入っていたり、あるいは相続などがそうです。

最近ではiDecoなどの制度を使って、自分で将来の年金を運用していたりします。

実は、この時に株式で運用しているケースも多いので、何らかのかたちで私たちは株に関わっています。

 

 そもそも株ってなに?

そもそも株ってなんでしょうか?

会社を経営していくためには資金が必要です。(研究開発、工場の新設、設備を買ったり)

資金を調達するために、株券という言わばチケットを発行して、これを投資家に買ってもらうのですが、この株券のことを株式といいます。

言い換えると会社の成長に期待する「夢ある信用チケット」みたいなものです。

そして、株を買って株券を持っている人のことを株主と言います。株主とは出資をした人のことです。

私達みたいな個人の株主のことを個人投資家と言います。

投資家は会社の成長に期待して、応援をする目的でお金を出します。

そして、その見返りに利益の中から配当金をもらったり株主優待をもらったりします。

これが本来の意味での投資。
資本を投じるということです。

 

 株主優待がもらえる ♪

みなさんが「株」と聞いて最初に思い浮かべる中に、株主優待があります。

株主になると、その会社の商品とか割引券がもらえたりします。(食品、化粧品)

これを株主優待と言います。

なぜその会社の株を買ったのですか?
一番多い答えが株主優待です。

例えば、マクドナルドの株主になると、半年ごとにマックのバーガー、ドリンク、サイドメニューの無料券を18枚もらえます。金額にしておよそ年間で1万円分くらいです。

・ イオン (買い物が3%~7%引き)
・ 吉野家、丸亀製麺 (3,000円)
・ コロワイド (カッパ寿司、20,000円)
・ オリエンタルランド (ディズニー1日券)

色々ともらえるので楽しみです。
ふるさと納税みたいな感覚ですね ♪

 

 配当金がもらえる ♪

株主優待と同じように、もらう楽しみがあるのが配当金です。

配当金とは、「株主配当」と言って、会社に利益が出たらその一部を株主に現金で還元してくれるお金のことです。

例えば、
あおぞら銀行の株は、100株をおよそ240,000万円で買えます。(2021年3月時点)

あおぞら銀行の配当金は1株当たり122円なので、100株を持っていると毎年12,200円の配当金をもらえることになります。

利率にすると5%(税込)。

仮に、240,000万円を普通預金に預けたとすると、今の金利は0.001%ですから年間の利息は2円です。

配当金の12,200円と、利息の2円とでは全然手にする額が違いますね!

これが配当金です。
だから配当金を目的に株を買う人も多いです。

特に3月の年度末になると、魅力的な優待や高配当を紹介する雑誌が本屋さんに沢山並びます。

3月末決算の会社の場合には、3月の末に株を持っていれば権利が獲得できて優待品や配当金をもらうことができます。

このように、みなさんの関心が高いのが株主優待と配当金なのです。

 

 ところが困ったことも

株主優待とか配当金を楽しみに株を持つのは良いのですが、資産運用という観点からみると2点ほど困った問題が出てきます。

まず一つ目は、
① まとまった配当金をもらうためには、ある程度大きなお金が必要だということ。

例えば、あおぞら銀行のように利回り5%で運用して、年間100万円の配当金が欲しいとなると投資額は2,000万円の資金が必要になります。ちょっとしんどいですね・・・

二つ目には、
② 配当金以上の価格変動リスクがあるということ。
20万円を投資して12,200円をもらえるのは嬉しいですが、年間を通してみた場合、株価がそれ以上の値幅で変動する可能性があると言うことです。

ということは、せっかく12,200円の配当金をもらっても、それ以上の額で株価が値下がりしたら損をすることになってしまいます。

ということで、配当金を目的に投資をする場合、大きな資金が必要になったり、価格変動リスクが伴うという2つのデメリットがあります。

 

 売買した差額を利益に

「投資額に見合った株主優待や配当金が欲しい」とか、「私は企業を応援したいから、たとえ下がっても私はずっと株を持ち続ける覚悟です」という投資スタンスを貫くならば良いんですが、その場合には値下がりリスクや価格変動リスクがあるということを、しっかり認識しておく必要があります。

一方で、値下がりリスクは嫌だという場合、「どうしたら良いの?」ということになります。

そこで、もう一つ別のスタンスとして、「株券を売買してその差額を利益にしましょう!」というやり方があります。

株を買って、値上がりしたら売ってその差額を収益にするやり方です。

これが一般的にイメージされている、買ったり売ったりする「株式投資」です。

これも株式投資の目的の一つです。

 

 若い層に株式投資が流行っている

今、若い人を中心に株を始める人がすごく増えています。

コロナによる巣ごもりの影響もあると思われますが、ネット証券の口座開設数が前年比で70%も増加しています。

これまで株式投資というとお金持ちとか、ある程度お金が自由になる大人がするものというイメージがありましたが、最近は学生も含めて若い人がどんどん投資を始めているようです。

みなさんがスマートフォンを使っていると、こんな広告が表示ませんか?

ポイントで株が買える」、「 ワンコインや1株から株が買える」などの広告です。

通常、株を買うと言うと数十万円の資金が必要だと思われがちですが、今はもっと少額で株を買える時代になりました。

あるいは、カードのポイントで株が買えます。

だから、若い人でもスマートフォンからクリック一つで、手軽に株式投資を始められるようになりました。

このように間口が広がって、株に対するハードルがどんどん低くなってきていることで、若い人たちの間でも株が流行っています。

株に対する概念とか、感覚が変わってきたなぁ~」という傾向を感じます。

 

 インカムゲインとキャピタルゲイン

以上の様に、株には目的別に2つのスタンスがあります。

一つは会社を応援するための投資。

会社が大きくなる、成長に期待するという本来の意味での投資。

この時にもらう株主優待や配当金などのことを、経済用語では「インカムゲイン」と言います。

一方で、株式自体を売買して、その差額を収益として期待する投資もあります。

この収益のことを「キャピタルゲイン」と言います。

キャピタルゲインを目的にした投資が、一般的にみなさんがイメージする株式投資で一番関心が高いと思います。

次回からは、このキャピタルゲイン、つまり株を売買して収益を目指すことについてお話していきます。

 

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