☆ №6 私が番組を始めた思い

ここから番組を聴くことができます ▽▽▽

 

 うまい話はダメ

この番組が始まって2か月が経ちました。

「株式投資がわかるラジオ」ということで毎週話をしていますが、ここまでは、収益を上げるための「攻め」の話よりも、お金を失くさない方法や、利益を確保する「守り」を中心にお話してきました。

儲かる話を期待されていた方や、株に全然興味のない方にとっては、「なんのこと?」と思われているかもしれませんが、投資で資金を守ることは何よりも優先されることです。

地味な話ですが、もの凄く大事なことなのであえて先にお話させてもらっています。

こういうことは最初にきちんと話しておかないと、うまい話先行ではダメなんです。

今日は、株の話を少し横に置いておいて、なぜ私が先に「守り」の話をしたのか、なぜこの番組を始めたのかについて、経緯や思いについてお話しようと思います。

 

 株はギャンブルだ!

私は今でこそ、人に株を教えていますが、最初から上手くできたわけではないんです。

実は、やり始めの頃は損ばっかりしてました。そんな経験からお話していこうと思います。

当時勤めていた会社が上場した関係で、証券会社に口座を持ったことがきっかけです。

その時、私には株に関する知識は一切ありませんでした。

今のようにSNSもなく情報も多くない時代でしたので、噂や口コミなどでなんとなく売買を繰り返していました。

その頃の私の主な情報源はなんだったと思いますか?

ヤフーの株式掲示板です。
匿名でみんなが好きなことを書き込んでいる情報掲示板です。

「この銘柄は上がる!」、「今が買いだ!」など、無責任な書き込みが溢れています。

常識的に考えても「そんなものを信じたらだめだ」と頭の中では分かっているんですが、つい気になって見てしまいます。

一度でも投稿を読んでしまうと先入観が植え付けられてしまって、書かれていた内容を意識してしまいます。

そして、つい流されて買ったり売ったりしてしまう…

こんなやり方をしていました。

私の周りでもこのような人が多かったので、当時はこれが株のやり方だと思っていました。

結果はというと、たまたま利益が出ることはあっても損をすることの方が多く、利益は一向にプラスになりませんでした。

「今日は勝った、負けた!」と、まるでギャンブルのように売買をする毎日が続き、いつも損をする不安の中で投資を続けていました。

そして、掲示板を見ていると、そのうちにネット上で株仲間ができるようになりました。

そうなったら、情報交換が始まるんです。「あの株が良いとか、あれが上がりそうだ」とか、「今日は勝ったとか、今回は負けた」とか。メールのやり取りを通して毎日ゲームみたいな感覚で株をやっていました。

人間って不思議なもので、一度やり始めたら止められなくなります。特にお金が絡むと。

まして、1回でも勝って美味しい思いをすると止められなくなる。

まさにギャンブルと同じです。

「勝ったとか負けた、得した損した」の世界です。

当時の私はそんな感じで株をやっていました・・・

 

 大当たりの3,500万円!

そんな時に、いつものように、たまたま掲示板に書いてあった株を買ったら運よく上がっていって、最初に用意した70万円が、僅か1年ちょっとで3,500万円にまで増えました。

普通の会社員が3,500万円という数字を目の前にしたら、むちゃむちゃテンション上がりました。

嬉しくて毎日携帯で自分の口座を見て、現在額を確認していました。

そして数えます。
「一・十・百・千・万・十万・百万・千万!・3,500万! お~ ♪」、そんな感じです。

だけど、それは含み益と言ってまだ自分のお金ではありません。

売らないと自分の手元には入ってこない、言ってみれば「理論上の架空のお金」です。

 

 突然襲った恐怖!

さぁ、問題はそこからです。

3,500万円という凄い数字を目にした時に、私がどう考えたかというと、「70万円が3,500万円になったんだから、もっと上がって5,000万円になったら売ろう!」、「それでマンションのローンを返して、ハワイ旅行に行こう!」。

そんな甘っちょろいことを考えました。

ところが、喜んだのもつかの間、ライブドアショックが起きて、今まであった3,500万円がたちまち3,000万円になって、さらには2,500万円にまで減ってしまいました。

ほんの僅かな期間で1,000万円も口座のお金が減ったのです。

まさに「ギャー!」と悲鳴を上げたい心境です。

今まであった利益が1000万円も減るとかなりショックです。精神的にもダメージが大きく仕事なんか手に付きません。

でも、冷静に考えると元手は70万円だったのですから、別に損をしたわけではないんです。

利益が目減りしただけなのですが、一度目にした金額が減っていくと、まるで損をしたように気持ちが落ち込みました。

「なんとか戻らないかな?!」と思っていたら、運よくそこから株価が切り返して500万円上がって口座のお金は3,000万円にまで戻りました。

そこで手放せばよかったんですが、人間というのは欲深いもので…、また悪い考えが浮かんできました。

「今度こそ、元の3500万円にまで戻ったら売ろう」と思ったんです。何の根拠もなく。

そうこうしている内に、今度はみなさんもご存じのあのリーマンショックに襲われて、巻き込まれた私の株は大暴落して、利益はおろか元の資金さえも失ってしまいました。

これが、私に突然襲った悲劇です!

3,500万円になるだろうという期待は、一瞬にしてぶっ飛びました。

毎日、車1台分の利益が減っていきます…、
「今日はクラウン…、今日は軽自動車…」。
軽自動車と言っても100万円はしますから大金です。

そんな額が毎日自分の口座で動くんです、それも減っていく方向に。

「怖いですよ!」

そうなると、人間ってどうなると思いますか?

お金がお金という感覚ではなくなります。お金がポイントみたいに思えてきます。

「今日は200万ポイント減ったとか増えた」とか…、そんな感じで頭の中の金銭感覚がマヒしていきました。

結局、私は僅かな期間で元手の資金と利益を合わせた3,500万円を一気に失ってしまったのです。

そうなると、そこからはもう後悔、後悔の日々です。

「あの時に売っておけば良かった…」と何百回思ったか分かりません。仕事していても、電車に乗っていても、頭から離れずに悔やみました。

だけど、後悔先に立たずで、結局下がった株価が元には戻ることはなく、最終的にその会社自体が無くなってしまいました…。

人からは、
「なぜ、下がる途中で売らなかったのか?」と言われます。

しかし、その時の私には売ると言うこと自体が頭の中には無かったのです。

なぜならば、「手放した後にもしかして上がったら、儲け損ねてしまう!」と思ったからです。

そう思ったら、たとえ損をしていても絶対に売れませんでした。

これが人間の心理、欲なんです。

今から思うと、「お金の守り方を知らなかったことが最大の原因です」とも言えるんですが、当時の私は「売って逃げる」ということ自体を知らなかったのです。

(不幸は面白いでしょ?!)

 

 損は取り返せ!

ところが、悲劇はこれで終わりません、そこで株式投資自体をやめれば良かったんですが、まだまだ悪循環が続きます。

それはなぜか?

人間は「損をした分を取り戻したい」という気持ちになるからです。

その後もお給料から資金をつぎ足しながら、今までと同じやり方で売買を繰り返していきました。

でも、上手くいかないやり方を繰り返すわけですから、当然のことながらうまくいくはずもなく、損をする結果は変わりません。

「買ったら下がる、買ったら下がる」の繰り返しで、どんどんお金が減っていきました。

いつもお話ししている「への字型投資」です、私はまさにこれをやらかし続けました。

だから、毎回放送で資金は守ってくださいね!って言うのは、こういう経験をしたからなんです。

 

さぁ、こうなると、、、毎日が不安で夜も眠れません。

今回は利益が減るだけではなく、元手の資金も飛んでいくんですからもっと怖いです。

どんどん損が膨らんでいきます。

「なんとか取り戻したい!」という焦りが段々と強くなっていきます。

「今度こそは!」と思って、次々に別の株に手を出していきましたが悪循環は止まりません。

こうなったら、もうパチンコや競馬と変わりません。まさに、ギャンブルのような取引を自分でやってしまっていたんです。

「なんとかこの状況から脱け出さなければ!」と思い、必死でネットの情報を探しまくったり、お金を出して有料の情報を買ったり、売買ソフトを使ったりしました。

実は、株に関する情報というのが売ってるんです。毎月何万円かを出して会員になれば、上がる銘柄をメール配信てくれるというサービスです。

でも、そんな美味しい話はなく、結局どれも上手くいかずにダメでした。

「どうやったら利益を上げられるようになるのか…」、焦りと不安でいっぱいの日々が続きました。

そんな時に、いつものようにネットで情報を探していると、偶然にも株価チャートを使った投資手法があることを知りました。

株価チャートというのは、時間の経過とともに上がったり下がったりした株価を記録したグラフのことです。

テレビの天気予報で見る一日の気温の変化のグラフをイメージしてもらうと分かりやすいと思います。

この株価チャートを使った投資手法は、経済や企業業績、情報やニュースなどを一切使わずに、株価チャートだけで株の売買ができるというものでした。

これを株式用語では「テクニカル分析」と呼ぶということも、この時に初めて知りました。

チャートを使った投資手法と言われても、これまでもいろんな手法を試して上手くいかなかったので、全く信じられなかったです。

でも、もう他に手段がなかったので、半信半疑ながらも学んでみました。

すると、これまでは、株価は業績や情報に反応して上がったり下がったりすると思っていたのが、実は別の理由で反応していることを知ったのです。

 

「ん? なんやこれ?」

最初は「ん? なんだこれ?!」ってその時に思いました。

グラフだけで投資が出来るというのは、普通に考えたら変ですよね?

これだけ、テレビや新聞・雑誌に「経済がどう、業績がどう」って書いてるのに、株価のグラフだけで勝てるようになるなんて、どう考えてもおかしいと思いますよね。

でも、まぁ、とにかくということで、言われる通り学んでみて、自分でも何度も何度も検証を繰り返してみました。

そうしたら、結構グラフの通りに株価が動いているんです、なぜか!?

もしかしたら、このやり方は「いけるのではないかな?」と段々と思い始めました。

株価の上がる現象が、なかなか理にかなっていたんです。

さらに検証を繰り返すと、株価チャートを使った手法は非常に有効性が高いことが分かりました。

そして、最終的には「これは使えそうだ!」と思えるようになりました。

 

そう思ったら、次は検証だけではなく、自分のお金を使って実際に試してみました。

そしたら、これが意外とうまくきました!

チャート通りのポイントで、確かに株価がすぅ~っと上がっていくことが多く、いきなり何回か利益が出ました。

学ぶのに出した受講料は一発回収です!

その時に初めて、「あっ、自分でもできるんだ!」と思いました。

それが嬉しかったのと、この先への期待が持てたことが嬉しかったです。

残念ながら上がらないこともありました。
でも、その時には「上がらないんだ…!」ということが分かるので、その時点で潔く損切りをする決心が出来て資金を守ることもできました。

 

 とうとう見つけた!

この瞬間です、とうとう「自分でも上手くできる手法を見つけた!」と確信しました。

それからは、これまでのような噂や口コミだけで株を買ったり、損をしていても放置するようなやり方を捨ててチャートを使うやり方にシフトしました。

その結果、私がどうなったかと言うと、

まず、
・チャートから将来の株価の動きを予測できるようになりました。ルールが分かるようになったからです。

次に、
・トレンドが出始めるタイミングで買って、トレンドが終わるタイミングで売ることで利益を確保することができるようになりました。
今までみたいに上がったにもかかわらず、せっかくの利益を見過ごすことがなくなったからです。

そして、
・上がらないと思った株には手を出さなくなったことで勝率が上がりました。
いくら人気があっても上がらないものは買わない。

それでも、残念ながら上がらないこともありました。

その時には「上がらないんだ・・・!」ということが分かったので、いつまでもダラダラと持ち続けることがなくなりました。

潔く損切りができるようになりました。

損切りができるようになったことで、大きな損をすることなく資金を守ることができるようになりました。

結果的にこの損切りが、私の収益向上に大きく貢献してくれました。

なぜならば、せっかく積み上げた利益を、大きな損で食いつぶすことがなくなったからです。

こうして、私は株に対する不安がなくなり、安定した利益を得ることができるようになったのです。

 

 経済の勉強は嫌だ…

一般的に株式投資と言うと、経済や企業業績を分析して、将来性の高い企業の株を買うことだと思われています。

みなさんもそう思っていますよね? きっと。

それは間違いではないです。
でも、そのような分析をするためには、専門的な知識や経験が必要になります。

私たちのような個人投資家にとっては難しいです。

「じゃぁ、今から経済を勉強し直しますか?」って聞かれたら、嫌ですよね!
はっきり言って、ハードルが高過ぎて無理です。

だって、情報を集めるだけでも大変ですよ。
会社のホームページから業績の資料をダウンロードして、数字を分析して、他にも会社に関する情報を集めたりしないといけません。

それを1社だけではなくて、何社も何社もやらないといけないので時間的にも大変です。

仮に、それが自分で出来たとしても、結果が正しいとは限りません。

これが問題なんです!

例えば、テレビや新聞・雑誌で、経済アナリストが将来の株価を予測するのを見たことがあると思います。

彼らはみんな経済のプロです。

にもかかわらず、それぞれのアナリストの見解はバラバラです。

それだけ予測することは難しいということなんです。

見解がバラバラだとどうなるか?

株を買う判断もバラけてしまうので、上がるかどうか、いつどうなったら買えば良いのかを予測することができません。

こういうハードルの高さが、株式投資は難しいとか、素人にはできないと思われて敬遠される理由でもあります。

 

 チャートで勝負!

これに対して、株価チャートを使う手法はチャートしか使いません。

世の中に、色んな投資のやり方がある中で一番シンプルで簡単なやり方です

判断材料が株価のグラフ1枚だけなんですから。

色々と難しいことを織り交ぜて分析する余地すらないからです。

単純にルールが分かって使い方が分かれば、株が上がるタイミングがわかります。

なんと言っても、
最大のメリットは、シンプルであるがゆえに「誰でも同じようにできる」ということです。
再現性です。

だから、チャートが分かるようになれば、誰にでも収益を目指すことができるようになります。

そしたら、株式投資のハードルが下がって、すごく楽になると思いませんか?

言い換えると、株の世界はみなさんからすると、訳の分からないブラックボックスの世界に感じていると思います。

このブラックボックスが、チャートを使えばホワイトボックスになります。これが、私がみなさんに伝えたいことなんです。

今日お話したみたいに、私はとんでもない失敗を経験してきたので、みなさんには私が経験したような、「失敗して苦しい思いをして欲しくない」という思いと、「チャートを学んで自分の判断で株を売買できるようになって欲しい」という思いから、この番組でお話したりしています。

 

 現場のプロから学ぶ

私にとってさらに利益を出せるようになった大きなきっかけが、「日本テクニカルアナリスト協会」との出会いです。

アナリスト協会というのは、みなさんがテレビや雑誌なんかで見るような、証券業界のアナリスト達が入られているプロの団体です。

この協会に所属して、世界中の投資家が基準としている株価チャートの知識をより詳細に学び、加盟している多くのプロ達からも様々な利益を出すための手法を学びました。セミナーとか、個人的に親しくなって飲みに行ったりして、色々と教えてもらうんです。

それによって、私自身が今まで以上に実践的な知識と技術を学ぶことができたのです。

そして、日本テクニカルアナリスト協会の認定テクニカルアナリスト(CMTA®)と、国際テクニカルアナリスト連盟の認定テクニカルアナリスト (CFTe®)の2つの資格を取得しました。

だから、みなさんにもチャートを使った手法を、伝えることができるんです。

 

 安全に株をやって欲しい

株はみなさんが思っているよりも、もっと安全に簡単に出来る方法があります。
それを知らない人が、あまりにも多いので残念に思っています。

株価チャート自体が知られていないんです。
恐らく、聴かれているみなさんも知らなかった方が、多かったと思います。
だけど、ちょっと知るだけで、もの凄くやりやすくなります。

このやり方を、なんとか知ってもらって、参考にしてもらえたら嬉しいなぁと思っています。

だから、株をやらなくても、興味が無くても、「なるほどそうなのか!」とか、「面白そうだなぁ!」と思ってもらって、いつか役立ててもらえたら嬉しいです。

ちなみに、チャートは株だけではなくて、投資信託とかFX、仮想通貨でも同じ見方です。 だから、知ってると使える範囲は広いですよ。

株価チャートって海図と同じです。
自分が今どこにいるのか、どっちに向かって進んでいるのかが全部分かります。

でもこれを知らないで株をやっている人があまりにも多い。
だから、なんとか少しでも知ってほしいという思いがあります。
ちょっと分かるだけで、目から鱗の世界です。

 

 メールお待ちしています!

そんなこんなの思いがあって、この番組を始めたのですが、
いざ始めてみると、チャートって言っても、チャートを見せることができないんですよね、これはラジオだから。
私のやり方は、チャートを使うので、見えないと困ってしまうんですよね。

放送をやってみて、喋りだけで伝えるのって無茶苦茶難しいって、
今更ながら痛感しています。

そこで、先週もお伝えしましたように、
この番組を目でも見てもらおうと、解説ブログを作りました!

毎回の放送ごとにブログにアップして、目で見た方が分かりやすいものは、
補足として図とかチャートを添付して解説を加えていきますので、興味のある方は是非見てください。
もちろんメインはこの放送です。

ブログには放送の録音もアップロードしておきます。
聞き逃したり、気になるところがあっても、巻き戻して聞くことができます。
過去の放送分も全部アップしてあります。

ストリーミングで聴けますので、いつでも、どの個所からでも聴けます。

 

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